After Effectsでtime Expressionの使い方をお探しですね。

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After Effectsで回転・移動を自動化!「time」エクスプレッションの使い方を初心者向けに解説

After Effectsでロゴやアイコン、背景パーツを「ずっと回り続ける」「一定方向へ動かし続ける」表現を作りたいとき、キーフレームを大量に打つのは大変ですよね。

そんなときに便利なのが「time」エクスプレッションです。

timeはコンポジションの経過時間を数値として扱えるので、回転や位置に掛け算するだけで、再生時間に合わせて自動で動き続けるアニメーションが作れます。

この記事では、初心者の方でも迷わないように、基本の考え方から回転・移動の具体例、速度調整、実際の制作でつまずきやすいポイントまでわかりやすく解説します。

After Effectsの「time」って何?ずっと動く仕組みを理解しよう

After Effectsの「time」は、今のコンポジション時間を秒数で返してくれるエクスプレッションです。

たとえば再生位置が0秒ならtimeは0、1秒なら1、2.5秒なら2.5という値になります。

この数値は再生が進むほど増え続けるので、回転や位置などに掛け合わせると、キーフレームを打たなくても時間に応じて変化し続けるアニメーションが作れるんです。

つまり「ずっと回り続ける」「ずっと横へ流れる」といった動きは、timeと相性バツグンなんですね。

エクスプレッションを入力するには、対象レイヤーのプロパティを開いて、ストップウォッチアイコンをAltキー(MacはOptionキー)を押しながらクリックします。

すると入力欄が表示されるので、そこに式を書き込みます。

たとえば回転プロパティに「time*90」と入力すると、1秒ごとに90度回転するようになります。

timeそのものは「経過時間」なので、後ろに掛ける数字が速度を決める係数になるわけです。

この考え方を覚えておくと、回転だけでなく移動、スケール、透明度などにも応用できるようになりますよ。

初心者の方が混乱しやすいのは、timeは「フレーム数」ではなく「秒数」を基準にしているという点です。

30fpsのコンポジションでも60fpsのコンポジションでも、time*100なら1秒で100増えるという意味は変わりません。

なので、フレームレートが変わっても速度感を管理しやすいのがメリットです。

ただし、入力するプロパティによって必要な値の形式が違います。

回転は単一の数値で扱えますが、位置はXとYの2つの値を配列として指定する必要があるので、基本形を分けて理解しておくと安心です。

回転を自動化する基本式「time*数値」の使い方

After Effectsでオブジェクトをずっと回り続けさせたいときは、回転プロパティに「time*数値」を入力するのが基本です。

たとえば「time*360」と入力すると、1秒間に360度、つまり1回転します。

「time*180」なら1秒で半回転、「time*30」ならゆっくり回る動きになります。

数値を大きくするほど速く回転して、小さくするほどゆっくりになるわけですね。

逆回転させたいときは「time*-360」のようにマイナスを付ければ、反対方向へ回転してくれます。

実際の制作では、いきなり速い回転にするよりも、まず「time*30」や「time*60」など控えめな数値から試すと調整しやすいです。

ローディングアイコンや歯車のようにはっきり回転していることを見せたい場合は「time*180」から「time*360」くらいが使いやすく、背景の装飾や抽象的な図形なら「time*5」から「time*20」くらいでも十分に動きが出ます。

回転の中心がずれて見えるときは、エクスプレッションではなくアンカーポイントの位置を確認してみてください。

アンカーポイントが図形の中心にないと、回転ではなく円を描くような不自然な動きに見えることがあります。

よく使う回転式は、目的ごとに覚えておくと便利です。

– `time*360`:1秒で1回転する速めの回転
– `time*60`:落ち着いた速度で回り続ける回転
– `time*-90`:反時計回りにゆっくり回転
– `value + time*30`:今の回転値を基準にして動かす式

最後の「value + time*30」は、もともとの回転値を活かしたいときに役立ちます。

valueは、そのプロパティがもともと持っている値のことです。

たとえば最初から45度傾けた状態を保ちながら回転させたい場合、単純にtime*30だけを入れると基準角度が0度から始まるので、意図した見た目とずれることがあります。

valueを足しておけば、設定済みの角度を基準にして時間変化を加えられるので、デザインを崩さずに自動回転を加えられますよ。

timeで位置を自動移動させる方法とX・Y方向の考え方

timeエクスプレッションは回転だけでなく、位置プロパティにも使えます。

ただし位置は「X座標」と「Y座標」の2つの値を持つので、回転のように単純な数値だけを入力するのではなく、配列で指定します。

横方向に動かしたいときは、位置プロパティに`[value[0] + time*100, value[1]]`と入力します。

これは「今のX座標に、時間経過に応じた数値を足して、Y座標はそのままにする」という意味です。

1秒ごとにX方向へ100ピクセル進むので、テロップ背景や流れるライン、雲や星などの素材を自動で移動させるときに便利ですね。

縦方向へ動かしたいときは、XではなくYにtimeを加えます。

たとえば`[value[0], value[1] + time*80]`と入力すれば、1秒ごとに下方向へ80ピクセル移動します。

After Effectsの座標では、Yの値が増えると下へ、減ると上へ動く点に注意してください。

上方向へ移動させたいときは`[value[0], value[1] – time*80]`のようにマイナスを使います。

斜めに動かしたいときは、XとYの両方にtimeを加えればよくて、`[value[0] + time*100, value[1] – time*50]`のように書くと、右上へ進む動きになります。

位置移動で大事なのは、画面外へ出たあとどう見せるかです。

timeを使った移動は基本的に止まらず進み続けるので、長時間再生するとレイヤーが画面外に消えてしまいます。

背景をループさせたいときは、同じ素材を複製して並べる、プリコンポーズしてループ用に設計する、またはモジュロ演算を使って一定範囲で値を戻す方法があります。

初心者のうちは、まず同じレイヤーを複製して横に並べて、つなぎ目が見えないように配置する方法がわかりやすいです。

より高度に制御したいときは、`%`を使ったループ式を学ぶと、無限スクロールの表現が作りやすくなります。

たとえば横幅1920pxの背景を繰り返し流したいとき、考え方としては「一定距離だけ進んだら元の位置に戻す」仕組みを作ります。

シンプルな例として、X位置に`(time*100)%1920`のような考え方を使うと、値が1920に到達したタイミングで0に戻ります。

ただし実際の位置プロパティでは基準位置や素材サイズによって調整が必要です。

ループ移動は素材の幅、コンポジションサイズ、開始位置の3つが関係するので、単に式を貼るだけでなく、どの範囲を移動させたいのかを先に決めると失敗しにくくなりますよ。

速度調整・応用・エラー対策まで押さえて実制作で使おう

timeエクスプレッションを実際の制作で使うときは、速度を数値で管理できるようにしておくと修正が楽になります。

たとえば回転に`time*120`と直接書いても問題ありませんが、あとから速度を変える可能性があるときは、`speed = 120; time*speed;`のように変数を使うと読みやすくなります。

位置移動でも`speed = 100; [value[0] + time*speed, value[1]];`と書けば、どの数字が速度なのかがはっきりします。

複数のレイヤーで同じ考え方を使うときも、変数名をそろえておくと管理しやすくなりますね。

また、timeはキーフレームと組み合わせることもできます。

たとえば「最初はキーフレームで登場させて、その後は回転し続ける」という表現を作りたいとき、回転に`value + time*60`を使うと、設定済みの値を基準に動かせます。

ただし、キーフレームで細かく制御した値にtimeを足すと、意図よりも回転量が増えることがあります。

特定のタイミングから動かしたいときは、開始時間を差し引く考え方が必要です。

たとえば3秒後から回し始めたいなら、`t = Math.max(time-3,0); t*90;`のように、3秒までは0、3秒以降に時間が進む式にすると自然です。

エラーが出たときは、式の意味を分解して確認すると原因を見つけやすくなります。

特に多いのは、位置プロパティに単一の数値を入れてしまうミス、全角文字や不要な記号が混ざるミス、プロパティに合わない式を貼り付けるミスです。

回転は`time*60`のような数値で動きますが、位置は`[x, y]`の形が必要です。

スケールも2Dレイヤーでは`[100,100]`のような配列で扱うので、プロパティごとの値の形式を意識しましょう。

エラー文が英語でわかりにくいときでも、まず括弧、カンマ、全角スペース、プロパティの種類を確認するだけで解決することが多いですよ。

最後に、見た目を自然にするための調整も忘れないようにしましょう。

回転や移動が正しく動いていても、速度が速すぎるとチラついて見えたり、単調すぎると機械的な印象になったりします。

ロゴやアイコンの回転にはモーションブラーを加えると動きがなめらかに見えますし、背景パーツの移動は速度を遅めにすると映像全体になじみやすくなります。

timeエクスプレッションは「手間を減らすための機能」ですが、最終的な品質は速度、方向、アンカーポイント、ループ設計の調整で決まります。

基本式を覚えたうえで、素材や目的に合わせて数値を変えながら使うことが、After Effectsで自動回転・自動移動をきれいに仕上げる近道です。

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